「農・と・ぴあ」通信 No.4
「カボチャ」エッセイ〜会員のエッセイ 私の農業(農村)〜
健康野菜の代表格である緑黄野菜「カボチャ」。会員のエッセイが仲間を健康(元気)にすることをめざします。

2.18 晴れ 月形農場の雪下ろしに向かう獣たち〜小作人の足跡
□「農業・農村フェスタin赤れんが」が開催される □
NPO法人「農・と・ぴあ」事務局
子供達に農業・農村体験を
1.農業・農村フェスタin赤れんが
赤れんがイベントは、北海道の観光名所旧道庁舎(赤れんが)前庭を舞台に、グリーンツーリズム推進事業の一つとして脱穀や餅つきなどの疑似体験を通じて、子供達を主役に農業・農村の理解を深めてもらおうと、平成16年に道が事業主体でスタートしました。 その後、事業主体が行政や関係団体で構成する北海道農業応援の協議会である「ふれあいネットワーク」に、平成22年からは異業種交流活動から発展した当NPO法人(愛称は農・と・ぴあ)が主体となりました。行政から民間への移行です。正式には出店者の農家や市町村も交えた「農業・農村フェスタin赤れんが実行連絡会」が主催となり、行政側には連絡会『顧問』の就任と会場借り上げなどのための事務窓口としてご苦労をいただきました。

ボランティアふれあい農村による準備風景
2.運営ボランティアの底力。
多くの体験ブース運営は、ボランティア抜きには成立しません。主力は「ボランティアふれあい農村」で道庁農政部に所属した基盤整備関係の卒業生にて組織され、約180名が会員となっています。今年は新事務局長への引き継ぎに少しばかり空白があったためか、開催十日前の幹事会においてもまだ参加者募集もされておらず、間に合うのだろうか、と正直焦ってしまいましたが、当日は40名ほどの参加、さすがです。昨年からは緑のベストで統一して更に団結を強めています。 昨年実現できなかった学生ボラについても、大学の先生の紹介で、北大の農業ボランティアグループ「アギーズ」から10名も参加。やはり、若さが前面に出ると子供にも大人にも評判が良く、運営本部が明るくなりました(ボラ仲間のおじさんにも好印象だったよう)。これに現職有志と松かさのツリーづくりミニ体験を担ってくれた空知振興局有志の「空知応援隊」が参加してくれました。実行連絡会スタッフを除き、総勢80名強のボランティアは頼もしい限りでした。
3.盛りだくさんの出店
事務局では毎年、動物好きの子供達にどんな動物を用意するかが、一番の悩みでした。幸い、NPO仲間の縁で剣淵町内の観光牧場の全面協力を得て、道内で2カ所しか飼育されていない南米産のアルパカを借りる事が出来ました(毛を刈り取る畜産だから良し?)。また、町及び農協の支援による軽トラマルシェとハロウィンかぼちゃづくりも新しい仲間になってくれました。この他に、修学旅行生受入農家を中心とした新十津川町協議会と町有志、木のコースターづくりや本屋さんの公益法人森と緑の会と水産林務部、就農村談などを行った北海道農業担い手センターと農業改良普及協会、NPO法人からは焼きそば店など、40近くのテントが前庭に立ち並びました。

本部にて、学生ボラによるスタンプラリー受付
4.工夫がいっぱいの体験ブース
疑似体験の形で昔の農作業や普段見る事の少ない生活の見せ方は難しく、パネル等の展示や農家やボランティアが先生役として一緒に実践したり、お土産(就労の成果?)を用意するなど様々に工夫します。基本的には、体験を通した道産農産物のPRも兼ねており、お米ではハサガケに始まり、脱穀、とうみ、籾すり、精米の一連の作業を、農政事務所の協力も得て、古い農機具とミニ精米器などを並べ行います。同じように、ビートでは掘り取りと糖蜜づくり、豆はサヤむきクイズ、でんぷん馬鈴薯は片栗粉づくり、しいたけのもぎ取りなどで、全て主要農産物です。餅つきやおにぎりづくり教室、バターづくり教室もあり、農産物毎にて様々にホクレンをはじめ、農業団体の応援をいただきました。 今年は、広報助成事業を活用して「田んぼの生き物」下敷きとより多くの体験ブースを巡るスタンプラリー用の記念鉛筆を用意する事ができ、子供達が大喜びでした。

首からラリーカードを下げて、豆サヤむき体験

親子バターづくり教室では地元酪農家が先生役
5.核となる水土里ネット
道内の主要な土地改良区が今年もやってきました。土地連本部、檜山支部、単区6(富良野、大雪、北海、栗山、厚真、当別)の計8組織、これだけまとまって出店してくれる意義は大きく、もはやイベントの核になりつつあります。愛称として「水土里ネット」が使われ出してから久しいのですが、改良区は道民の認知度を更に高めようと、出店に当たっては市町村やJA(婦人部や青年部)などの多くの仲間の協力を得ながら、理事長などを先頭に大声で地元野菜や農産加工品を売りさばいていました。農政部農村振興局と道農土測量設計協会及び道農業土木協会の3者共催となった農業・農村パネル展では来場者一人一人に農業基盤整備の役割についての説明に熱心に耳を傾けていた。
6.伊能忠敬地図展が共催
地図好きの自分にとって、伊能大図と蝦夷地古地図はあこがれのものでした。以前より、道農土測量設計協会の活動と後志協会事務局長の趣味を超えた大作づくりを聞き及んでおり、今回、運良く共催が実現できました。大図にとっての最大の難関は赤れんが大会議室が狭いという事で、とても標準の18mは展示できず、また、歴史在る板張り床も地図を痛める天敵であった事から、事務局長の大奮闘で布製用紙による縮小版の作成となりました。古地図共々、本当に歴史ある大会議室の雰囲気にとてもなじんだ事から感激してしまい、誰かの一言、『これなら常設展示もいいね』が強く印象に残りました。
7.おわりに
行政や関係農業団体の他、献身的なボラと実行連絡会のスタッフなどの協力により、昨年よりも盛況に約7,000名の参加者で無事終了。本当に感謝です。来年も頑張るぞ。

協会や地図愛好家による大図説明風景
《広報助成事業の成果として「農村振興」に寄稿したものです》
■求む小作人
〜会員の企画、情報のコーナーです。仲間の会員の協力を求める場合や楽しい企画(会員向け限定ツァー、農業・農村セミナーの案内など)で参加者を募集する場合などに活用ください。
1.春の山菜採り 《先着3組プラスアルファ》
季節を食べよう。素人開拓農民の大西が提供。
■日時 H24.4.14(土) 12:00〜14:00くらいの間
■会場 月形農場(札比内神社のすぐ上〜国道から300Mほど)
■会費 無し
○農場はまだ完全に畑起こしを終えていません。今年の天気はどうなっているのでしょう。ドライブのついでに寄っていきませんか。(やちぶき、カタクリ、うどなど、山を案内します)
○申し込みは事前に一報を。大西(090-8705-7947)2.キノコのほだ木づくり(予告)
春の新年会でお約束したとおり、今年は久しぶりに月形農場でほだ木づくりを行います。3月に原木を伐採して用意しますので、「マイほだ木」づくりに参加しませんか。
■日時 H24.5.12(日)10:00〜予定
(天気等もありますが、前後しても1週間です)
■会場 月形農場(集合は直接現地か、人数によってはJRあいの里教育大駅9:集合)
■会費 3,000円(1人5本程度のほだ木と、昼食の焼き肉パーティー込み)
■作業 ほだ木づくり〜ナラ及び白樺の原木に駒菌をうちこみます(持ち帰りも可能ですが、
山で養生した方が安全です〜収穫は翌年の秋)。
■募集組 先着5組(個人でも、家族でも可)3.その他〜会員向けの行事等があればこの欄を使ってください。
■「朝ごはん」ですよ〜事務局からのお知らせ(各種行事)
1.総会の開催お知らせ
H24年度に向けた総会を以下の通り開催します。日程調整をお願いします。
■日時 H24.4.20(金)18:00〜
■会場 キタホテル(地下鉄南北線幌平橋駅から5分)
■会費 4,500円予定
○形式 総会後、地下オープンスペースにて会員、賛助会員合同の懇親会を開催します。
2.食と地域交流交付金事業の状況
新十津川町を舞台にした新しいグリーンツーリズムの交付金事業です。H23年度NPO法人はコーディネーターとして「冬ツァー」の企画に参加。H24年度は2年目最後の事業として、春夏秋冬のツァー企画に参加予定(地元協議会の総会後に決定)。関係する会員の協力をお願いします。
3.会員、準会員の募集
仲間を募集しています。特に活動の趣旨に賛同して支援していただける準会員を広く募集しています。本年度からは会員仲間の農家で生産される珍しい農産物を感謝の気持ちで送る事としています。なお、会員の申し込みと会費の納入は役員を通じてお願いします。
NPO法人口座
〔 北洋銀行札幌駅南口支店 普通4366692 トクヒ〕ノウソントトシヲムスブオウエンダン 〕
特定非営利活動法人 農村と都市を結ぶ応援団

ほぼ、軒の高さから2M近い積雪をアルミスコップでおろす小作人

屋根の雪下ろし作業もつらく、てっぺんをV字に切って、中からの薪ストーブの暖めで、帰り際には南側の半分が落ちました。小屋の出入り口は遙か下に埋まっています
□編集後記「ちょっと長ネギ」
・会員のための通信です。
・各タイトルの「カボチャエッセイ」、「求む小作人」、「朝ごはんですよ」、「ちょっと長ネギ」は、月形農場で長く素人農作業をしてきて、身近の感じた言葉です。NPO法人「農村と都市を結ぶ応援団」通常総会のお知らせ
日程:平成24年4月20日18時から
会場:キタホテル(札幌市中央区南14条西1丁目)
電話 011-531-0550
交通:地下鉄南北線「幌平橋」駅」下車、徒歩5分
内容:H23年度決算報告、事業報告
H24年度事業計画の審議、決議
参加:正会員のみ(賛助会員の方もどうぞご着席ください)
当日、ご都合の悪い方は、議長かほかの正会員あての委任状を
ご送付願います。
その他:18時半から懇親会があります。楽しい時間を過ごしましょう。
会費:4500円