ホーム » 農業イベント情報 » 富良野ホワイト・ツーリズム

農業イベント情報

富良野ホワイト・ツーリズム

記事のカテゴリ: 農業イベント情報

たとえば、北海道経済部観光のくにづくり推進局体験型観光グループで開いているサイト[北海道まるごと体験日記]で、人気体験ランキングコーナー「この冬やってみたい体験ベスト8」が紹介されてあり少しのぞいてみると、1位が冬季オリンピックで話題になった「カーリング」。2位が「わらじづくりなどの昔ながらの農家の生活感」。3位が「スノーシュー」や「ラベンダーでポプリ作り」「犬ぞリ体験」という結果が―。
2カ月前の冬ということもありますが、それでも、昔の農業風景を思わせるものに関心を寄せているのが分かります。

札幌発着「北の国から」の富良野スノーシュ-体験冬の農業体験・農家民泊

  • 主な行程日程:2007/2月17日(土)~18日(日)
  • 出発:13:00予定/道庁赤レンガ前よりバス
    ※バス車中では、富良野在住の案内担当者が地元の自然やドラマ「北の国から」のエピソード等を紹介する楽しいひとときも。
  • 定員40名(最少催行10名)/大人10,000円税込/小学生9,500円税込
    ※モニターツアーなので格安料金で実施されます。
  • 1日目:越冬野菜掘り/わらじ作りor石鹸作り/農家民泊(ファームイン池田)orペンション&レストラン自然舎
  • 2日目:スノーシュ-でワクワク雪原体験土地柄昼食/富良野カレーorダッチオーブン(実費負担/800円程度)※富良野発13:00予定・札幌解散16:00予定


富良野ホワイト・ツーリズム体験記
私は札幌市中央区在住・西鍬太郎(ニシ・クワタロウ/53歳)です。
これから紹介させていただくのは、2カ月ほど前に体験した雪の季節真只中の記録。開催2週間前に北海道新聞の告知でツアーを知り、これは格安なのでは?と思い申し込んだ後、実施の条件で少し心配したけれども、最少催行10名参加をクリアしたので決行との連絡が有りまして、ホッとしたわけでありまして―。まあ、読んでみてくださいな。―これより以降は、体験日記メモですから、季節感も体験時のものです。

ラベンダー色のバスに乗って富良野へ出発です!
今年はホントに暖冬ですね。
札幌出発が、2月17日(土)13時道庁赤レンガ前からバスに乗って富良野へ向かう。運転手含めての人数は、10名。バスの外観が、富良野のラベンダー一色。男女構成は、女性4人、男性5人でいい感じ。年齢は平均40歳代かな。いざ出発。

天気もいいよ。
バスは、札幌市内少し交通渋滞ぎみだったが、野幌を過ぎてから国道12号線は、順調だ。途中、三笠の駅の道にてトイレタイム。全員が下車。トイレに行った人、煙草を吸う人、揚げいもを食べる人、みんなリラックスムード。あと1時間ぐらいで富良野へ再び出発。道路は路面が出ているので、バスの機嫌がいい、エンジン音が心持いい。
ガイドは2人で、交代で運転。1人は、46歳で大阪出身だそうだ。ツアーの目的、企画内容、スノーシューのこと。そして、富良野の歴史などの紹介な
どを話してくれた。もう1人のガイドは、千葉県市川市の出身で数年前から富良野に住み着いたそうな。エキストラ出演もしたという「北の国から」のエピソードを話してくれた。

16時10分、今回最初の目的地に到着。
ファームイン池田というところで、ここでは、越冬野菜堀体験と「わらじづくり体験」や「ラベンダーなどの石鹸づくりの体験」のどちらかを選ぶ。宿泊も同じところ。池田さんの家の後ろ側に、アパート風の建物がある。中に入って行くと8畳位(テレビもある)に梯子があり2階にも部屋と、台所とトイレ・風呂のユニットがあり、自炊してもいい設備が整っている。

わらじづくり、石鹸づくり!
バスを降りて、さっそく部屋で長靴に履き替え、いざ越冬野菜堀だ。15分後、納屋の前で集合し、池田さんの説明がはじまる。雪の下から掘り出すものは、ジャガイモ・ゴボウ・大根・ニンジン。スコップで順番に掘り出し、指定の箱に入れていく。
時間にして30分ぐらい。それらを納屋の中に入れ、持ち帰り用のダンボール箱に各自詰めていく。(持ち帰りにとプレゼントされる!味わいはお腹の中にしまっておきます。野菜って越冬すると、甘くなるんですねえ、おいしかったですよ)この越冬野菜堀が終わると、池田さんの家の地下室に案内された。そこには、薪ストーブがあり30畳ぐらいのコンクリートの部屋があった。ここで、「わらじづくり」と「石鹸づくり」を体験。私は、「石鹸づくり」を希望した。固形の洗濯石鹸をおろし器みたいなもので削っていく。これが大変な作業。それが終わると、あらかじめ煮詰めてあったラベンダーなどの液体3種類の鍋から小さじ3杯入れる。それを捏ねる。これも大変。作業時間は、約1時間ぐらいかなー(わらじづくり参加チームも、結構たいへんそうだったみたい)。
石鹸の形は自由で、5人で話合って3種類の液体を使って別々のものを作って、分けて作ることにした。普通石鹸は、腐ることはないと思っていたが、この石鹸は腐るそうだ。2週間くらい経つと硬くなり、使用してなるべく早く使いきるほうがいいとか。
隣の「わらじづくり」の方々は、池田さんが講師になり、足の指を使って作業してい
た。これも大変な感じ。小さな「わらじ」と先ほど掘ったじゃがいもの上に被さっていたものを作っていた。

富良野のワインだ!富良野の野菜がたっぷりの豚汁だよ!富良野塾の演劇鑑賞もグッド!
終わって外に出てみると、もう真っ暗で寒さが厳しい。耳をすますと、キーンとした空気を感じる。見ている先にはスキー場の明かりが天に登る滑走路みたいで鮮やかだ。
さあ食事だ。池田さん宅にお邪魔してみると、テーブルが二つ連なっていた。
その上には、富良野特産のワインとジュース。そして、ここで採れた米を使ったごはんとジャガイモ、ゴボウ、ニンジン、大根がふんだんに入った豚汁。ジャガイモコロッケとキャベツがテーブルに並んでいる。まず、ワインを皆のグラスに入れて乾杯。池田さんから、今の北海道農業の話や、ここまで来るまでの苦労話など10分ぐらい話がありました。
夜は、7時半から、作・演出/倉本聰~富良野塾の記録~「谷は眠っていた」というオプションでの演劇鑑賞に参加。3人が行くことになり、バスで会場へ。
話の内容は触れないが、最後のシーンでも男性が持って終わっていた。このチェーンソーが何かを語り掛けている感じがした。感動の一言。富良野の公演は、明日で終わりらしい。
宿泊先に帰る途中、コンビニで酒の肴を買って帰った。残っていた人が皆待っていてくれて、それからまた飲み始め30分ぐらいで部屋に戻り、また飲んだ。そして、寝た。いびきをかく人がいたが、気にならない。

スノーシューだよ、雪の散策もほのぼのしてていいね。
朝、目が覚めたのが6時半ごろ。歯を磨き、顔を洗っていると池田さん朝食の支度ができたと教えにきてくれた。朝食後、スノーシュー体験。
麓郷地区へバスで移動。今年の積雪量は昨年の半分とかで40分ぐらいで現地に着いた。
「北の国から」のロケした近くから、市の面積の3分の1ぐらいの広さがある東大演習林の中へちょっと入って木、鳥とかウサギ、きつねなどの足跡など観察しながら、スノーシューを履いて散策。天気がよかったのでいい汗をかいた。

大鍋に鶏一羽分の醍醐味ジャガイモに玉ネギ、メニューはダッチオーブン
スケジュール最後の昼食。今開催しているスノーボードのW杯富良野大会会場の下に今回企画運営している会社がある。そこで昼食。入ってみるとちょっとした食堂で、メニューは「ダッチオーブン&カレー」というもの。大きな鉄製の鍋に、鶏一羽
分の肉の中に玄米類を入れたものが中央にドーンとある。その他に、玉ネギ、ニンジン、ジャガイモなどがあり、蓋を開けるとジューと白い湯気が音を立てていて、旨そうだ。旨かった。カレーは、茶碗の半部ぐらいと地元のパン屋さんのパンが出てきた。美味だ。
疲れて戻ったら、出発。途中、みんなの要望があり物産センターでお土産を購入。富良野ソースが絶品というので、お買い物。(家で試したら、これがトロ~リと、旨い―いいソース。)それでは札幌へ戻ります。車中では、ほとんど寝ていたが、心地よい疲れであった。

記/平成19年2月18日

【富良野の農業メモ】
富良野の農業面積は、約10,000haで、800戸以上の生産者が、米、小麦、ほうれんそう、レタス、玉ねぎ、ニンジン、豆類、ジャガイモ、メロン、南瓜などの作物を作っています。富良野といえば、道内トップクラスの野菜生産地。また、乳牛や肉牛のほか養豚業も盛んです。

ページのトップに戻る